離婚

【第3話】信じられない離婚条件。私が弁護士を探し始めた理由|離婚体験記

みりママ


手紙を手に取り、マンションの部屋に入ると、心臓がバクバクと音を立てていました。

夫が私に何かを伝えるために、わざわざ弁護士を立てた。
この封筒を開けるときは本当に怖かったことを覚えています。
「お腹の赤ちゃんに悪影響があるかもしれないから、とにかく落ち着こう」
そう思い、なんとか封を開けることができました。

封筒を開けると、冷たい活字が目に飛び込んできました。

まず目に飛び込んできたのは、夫の代理人である弁護士の、今後の連絡窓口に関する事務的な文章。
そして、その下に書かれた夫の主張でした。
「夫は婚姻関係については破綻しており、精神的にダメージを負っているため、今後の結婚生活を続けることができない」 ※長文だったので要約しています。
その言葉を読んだ瞬間のことは怒りと悲しさであまり記憶がありません。

ダメージを負っているのはお互い様なのに、どうしてそんな身勝手な主張ができるのだろう。
夫は家を出て行き、話し合いもせず連絡を絶った。
その期間、私は一人でお腹の子を守ってきたのに。



次に書かれていたのは、信じられない要求でした。

「購入したマンションを売却したいので、2ヶ月以内に退去してほしい」

「は?」と私の頭は真っ白になりました。

妊娠中の体で、これから産まれてくる子供と、どこへ行けばいいの?
この段階では妊娠8ヶ月を経過しており産院も決まっていたので、転居はもちろん、産院の変更も不可能でした。(一応、実家近くの産院に問い合わせてみましたが、予約で埋まっており転院は無理でした)

そして、書面の最後。 それは、夫の非情さを決定づける一文でした。

「もし、この条件に一週間以内に同意するなら、養育費として毎月8万円を支払う。同意しない場合は、一切支払わない」
8万円という養育費は一般的には大きな額かもしれません。
しかし収入から考えると相場より遥かに低い金額だったこと、なにも話さないまま一方的に期限を決めて早く離婚しようとしていること、そしてなにより子供についてなにも書かれていなかったこと。
※実際にはもっと長文で、これが最善の条件であるため、1週間以内に合意しない場合はもっと悪い条件になる可能性がある。合意できないのであればその理由を書面で送れ。家の私物には触るな。的なことも書いてありました。

この人は産まれてくる子供のことは本当になんとも思っていないんだな。

そう悟ったとき夫は本当に敵になり「今は泣いている場合ではないかもしれない」と思いました。
なんとしてもお腹の子供を守らないと。

「でも、法律の知識なんて何もない私に、一体何ができるんだろう?」当時の私はそう思っていました。もし今、同じように途方に暮れている方がいるなら、まずは一歩踏み出すヒントをこれからの話でお伝えします。

ここ以降は夫に対する気持ちは全くなくなり、ただ子供を守るために全面的に戦っていくことになります。

第4話に続く

ABOUT ME
みりママ
みりママ
はじめまして、みりママです。 上場企業で管理職をしながら、3歳の子供を育てるシングルマザーです。 離婚調停・裁判を経て、子育てと仕事に奮闘しながら資産2,000万円を形成。 このブログでは、子育て・お金・キャリア・暮らしの工夫をシェアしていきます。
記事URLをコピーしました